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【滋賀医科大学】第15回 地域医療構想を踏まえたこれからの医学教育

今回は滋賀医科大学での取り組みについてご紹介します。

文責:滋賀医科大学医学・看護学教育センター 向所 賢一 教授

地域医療構想を踏まえたこれからの医学教育」(第3シリーズ)

滋賀医科大学は、「地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽ばたく大学として、医学・看護学の発展と人類の健康増進に寄与すること」を理念としています。本学ではこれまで、行政機関、地域で活躍しておられる医師や看護師さらに地域の方々のご協力を得ながら、地域医療教育を実施してまいりました。滋賀県地域医療構想を踏まえ、現在実践している本学の地域医療教育について説明させていただきます。

滋賀県の地域医療構想と滋賀医科大学の役割

平成28年3月に策定された滋賀県地域医療構想における目指す姿と実現に向けた施策の基本目標は、『誰もが状態に応じて適切な場所で必要なサービスを受けられる「滋賀の医療福祉」の実現』であり(1)、そのためには、①病床機能分化・連携の推進、②地域包括ケアシステムの充実、③医療・介護従事者の確保・養成が必要となります(図1)。

これをうけ、本学の地域医療教育を強化し、これまで以上に、学生が地域包括ケアシステムについて理解できるよう促し、行政機関はじめ様々な組織との連携を深めながら、地域医療に必要な人材を輩出しなければなりません。
特に、滋賀県地域医療構想の将来の医療需要推計に関する表1に示すように、在宅医療等の医療需要が増加していることを踏まえ、在宅医療を担う人材である家庭医や総合診療医の育成が重要になってきます。令和4年度改訂版の医学教育モデル・コア・カリキュラムでも、「GE-02: 地域の視点とアプローチ」において、地域の実情に応じた医療・介護・保健・福祉の現状及び課題を理解し、医療の基本としてのプライマリ・ケアの実践、ヘルスケアシステムの質の向上に貢献するための能力を獲得することが求められています。

特色ある地域医療教育―『地域「里親」による医学生支援プログラム』

本学の特色ある地域医療教育として、平成19年10月から平成22年3月まで、文部科学省の助成を受けて開始した『地域「里親」による医学生支援プログラム』があげられます。実際に地域で活躍しておられる医師や看護師さらに地域の方々との交流を通じて、滋賀の良さや働きがいを学び、将来、医療人として地域で活躍できるよう支援する取り組みです。平成23年7月に、この事業の理念を受け継いだNPO法人「滋賀医療人育成協力機構」が立ちあがり、現在の「里親学生支援室」と「滋賀医療人育成協力機構」および「滋賀県医師キャリアサポートセンター」が協力し、滋賀の医療を担う医師・看護師を養成する体制につながっています。

学者選抜方法の改革と「地域医療教育検討専門委員会」の発足

平成10年度から全国に先駆けて、推薦入学に「地域枠」を設け7名を選考し、地域に根差す医師の育成に努めてきました。令和2年度より、一般選抜に「地域医療枠」を、学校推薦型選抜に「地元医療枠」をそれぞれ設け、地域医療に強い意欲を持つ学生を募集しています(令和5年度入学者選抜では合計11名)。この入試枠で入学した学生は、卒業後一定期間の地域医療等への従事を条件とする滋賀県による奨学金の貸与を受けることができます。この入学者選抜方法の実施に伴い、地域医療に重点をおいた教育を実施するための「地域医療教育検討専門委員会」が発足しました。当専門委員会は、学内の地域医療教育に造詣が深い教員の他、3つの地域医療教育研究拠点病院(独立行政法人国立病院機構東近江総合医療センター、独立行政法人地域医療機能推進機構滋賀病院、地方独立行政法人公立甲賀病院)の先生方、滋賀県の地域医療でご活躍の先生、滋賀県医療政策課長にそれぞれ委員として参加いただき、本学の地域医療教育の企画・改善を担っています。

行政機関・地域医療教育研究拠点病院・医療介護関係団体との連携

学生の地域包括ケアシステムの理解を深めるために、行政機関・地域医療教育研究拠点病院・医療介護関係団体にお願いし学生を受け入れていただいております。
主な取り組みとして、医学科第1,2学年の選択科目として、「全人的医療体験学習」を配置しており、この科目では滋賀県内の診療所から紹介された患者さんの自宅を継続的に訪問することで、心理面、経済面、家族社会背景など、その患者さんをとりまく状況を幅広く捉えながらケアを行う事を体験できます。全学生必修のカリキュラムでは、Early exposureとしての効果を期待し、第1学年で、滋賀県内の医療介護関係団体での研修ができる「早期体験学習」を本学医学部看護学科と合同で実施しています。第4学年では、「社会医学フィールド実習」や「法医学」など行政機関と連携して実施する科目を配置しています。また、診療参加型臨床実習は、本学医学部附属病院のほか、上記の3つの地域医療教育研究拠点病院でも行っています。本学医学部附属病院のような高度先進医療を行う病院だけでなく、滋賀県下の地域医療を担う病院でも臨床実習を行うことによって、プライマリ・ケアを中心とした全人的医療の基礎を習得し、超高齢化社会に対応できる能力を身につけることを目的とし、総合診療マインドをもった各分野の専門医の育成に繋げたいと考えています。これらに加え、地域枠学生は、夏期休暇を利用して、行政機関や地域医療教育研究拠点病院での研修を実施しています。

卒前・卒後のシームレスな地域医療教育の実践

令和4年度より、地域医療に興味を持つ学生が、地域医療に対する意識を高め、将来的に滋賀県の地域医療に貢献するキャリアを明確に描けるよう支援することを目的とし策定された「滋賀県キャリア形成卒前支援プラン」が運用されています。また、現在卒後教育で実施されている「滋賀県医師キャリア形成プログラム」に加えて、令和 4 年度から、臨床研修マッチングに先んじて選考される「地域医療重点プログラム」が制度化され、その運用が開始されました。このプログラムの目的は、医師少数地域に位置する診療所において、指導医資格を有する医師の指導のもと、12 週以上の研修を行うことにより、 研修医が臨床研修修了後に滋賀県内に定着することを促し、地域枠の医師が診療義務を課せられた地域で適切に勤務できるようにすることです。今後も、滋賀県民の皆様や滋賀県下の関係機関、同窓会にもご協力をいただき、卒前・卒後のシームレスな地域医療教育を実践していきたいと考えます。

まとめ

医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)のキャッチフレーズである「未来の社会や地域を見据え、多様な場や人をつなぎ活躍できる医療人の養成」を目指すには、変化し続ける未来の社会や地域に対応できるよう、地域医療構想を踏まえた教育を実施しなければなりません。そのために、学生は多様な機関が連携することの重要性を理解する必要があります。これまで以上に行政機関・地域医療教育研究拠点病院・医療介護関係団体や地域の皆様のご協力を得ながら、学生が様々な体験ができるようにしていきたいと思います。

参考
1)滋賀県地域医療構想 概要版、6 目指す姿と実現に向けた施策https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/4000488.pdf
2)滋賀県地域医療構想 第3部 構想の推進, 182-183
https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/4000498.pdf

質問 ※「+」をクリックすると詳細がご覧いただけます。

「ヘルス・ケアシステムの質の向上に貢献するための能力」は、具体的にどのような能力を想定されておられますか?

・ 本学が設定している医学部医学科のアウトカムのうち、大項目「F.地域医療への貢献」に分類している以下の5つの小項目は、すべて、将来的に、「ヘルス・ケアシステムの質の向上に貢献するための能力」の基盤になると考えています。
F.地域医療への貢献
1.保険制度をはじめとした医療提供体制(救急医療や在宅医療を含む)について説明できる。
2.保健・医療・福祉・介護の施設間や職種間での連携の必要性とその方法について説明できる。
3.地域医療に積極的に参加できる。
4.地域住民に対する疾病予防、健康増進、安全確保のための活動に積極的に参加できる。
5.災害医療に積極的に参加できる。

「地域里親による医学生支援プログラム」は興味深い取り組みです。この里親には、地域の方々、医師、他職種の皆様など、どういった方がなるのでしょうか?

・ 県内外で活躍されている卒業生や医療従事者が「里親」となり、地域住民の皆さん等には「プチ里親」としてご協力いただいております。

「滋賀医療人育成協力機構」はどのような事業をされてきたのでしょうか?

国立大学法人滋賀医科大学および学校法人自治医科大学の学生、滋賀県出身の医学生並びに看護学生、県内看護系育成機関に在学する看護学生に対して、地域医療を担う医療人の育成支援に関する活動を行います。
 また、滋賀県民の皆様への医療福祉に関する啓発活動を行います。
 これらの活動をとおして、地域の医療を支える医療人を協力して育成することで、滋賀県の医療福祉の向上に貢献します。
 (1)地域理解研修活動への支援
滋賀医科大学 里親学生支援室と連携して、夏休み、春休み時期に、地域理解、地域医療者や住民との交流を目的とした宿泊研修を実施します。
 (2)医学生を対象とした地域医療夏期ワークショップ支援
滋賀県出身自治医科大学同窓会「さざなみ会」と、地域包括ケアセンターいぶきとの共催で、医学生に対して夏休みに地域医療ワークショップを開催し、地域医療の現状把握を行ないます。
 (3)病院・診療所実習等の情報公開
夏期休暇に行われる県下の病院・診療所での実習情報を集め、関係学生に周知します。
 (4)地域医療等に関する市民講座の開
地域住民を対象に、医療の最新知識、医療機関の上手な利用方法、がん予防などについて啓発活動を行います。
 (5)大学、病院、診療所等職員の学生指導レベル向上のための研修
医学生等への教育・学生支援技術向上のための研修を実施します。
<参考URL:NPO法人滋賀医療人育成協力機構ホームページ>
http://www.shiga-iryo-ikusei.jp/index.php

「地域枠」、一般選抜「地域医療枠」、学校推薦型選抜「地元医療枠」の相違についてご教示下さい。

【推薦入試「地域枠」:平成10年度~平成23年度】
滋賀県内の高等学校を卒業見込みの者を募集する枠です。
 【推薦入試「滋賀県枠」:平成24年度~令和元年度】
滋賀県内の高等学校を卒業見込みの者、または、滋賀県外の高等学校又は中等教育学校を卒業見込みの者で、本人又は1親等の親族のいずれかが、滋賀県内に住所を有する者を募集する枠です。
 【一般選抜「地域医療枠」:令和2年度~】
地域医療に強い意欲を持ち、滋賀県が設定する「滋賀県医師養成奨学金」を入学初年度より貸与を受け、卒業後、滋賀県知事が指定する滋賀県内の病院で診療業務に従事するとともに、滋賀県医師キャリアサポートセンターが定めるキャリア形成プログラムに参加する意思を持った者を募集する枠です。
 【学校推薦型選抜「地元医療枠」:令和2年度~】
滋賀県出身者のうち、地元医療に強い意欲を持ち、滋賀県が設定する「滋賀県医師養成奨学金」を入学初年度より貸与を受け、卒業後、滋賀県知事が指定する滋賀県内の病院で診療業務に従事するとともに、滋賀県医師キャリアサポートセンターが定めるキャリア形成プログラムに参加する意思を持った者を募集する枠です。
 ・滋賀県出身者とは、(1)又は(2)のいずれかに該当する者です。
 (1) 滋賀県内の高等学校を令和4年3月に卒業した者又は令和5年3月に卒業見込みの者。
 (2) 本人又は父母、祖父母、未成年後見人のいずれかが、新たに入学する年度の4月1日の1年前の日より前から、引き続き滋賀県内に住所を有する者。

地域医療教育検討専門委員会の具体的な役割をご教示下さい。

地域医療教育検討専門委員会は、次の各号に掲げる事項を審議します。
 (1) 医学科学生の地域医療教育に関する事項
 (2) 地域医療教育における学内の他部署との調整に関する事項
 (3) 地域医療教育における学外機関や行政との連携及び調整に関する事項
 (4) その他学生の地域医療教育に関し必要な事項

医学科4年生で学ぶ「社会医学フィールド実習」や「法医学」は具体的にどのような行政機関で行うのでしょうか?

滋賀県庁や保健所、滋賀県警察本部等で実施しています。

行政機関、教育研究拠点病院、医療介護団体との連携で、地域包括ケアシステムを理解するための選択制実習の取り組みが大変興味深く感じました。正課内で全学生が地域包括ケアシステムについて理解するための講義、等をされているか、ご教示ください。されている場合、どの部署が講義を担当されていますか?

以下のとおり6年間を通じて地域包括ケアシステムの理解を図っています。
(1年)医学概論Ⅰ・Ⅱ[医学・看護学教育センター]
 地域の診療所や中核病院で地域医療に従事する医師や社会福祉協議会の職員を講師に招き、入学早期から地域包括ケアシステムを意識する機会としている。
(2年)地域医療体験実習Ⅰ[医学・看護学教育センター]
 滋賀県下を中心に、老人保健施設やケアハウス等が併設されている医療機関において、見学を中心とした1週間の実習を行い、医師のみならず、現場のさまざまな医療職者による指導のもとで、地域の医療・介護・福祉・保健等の実際に触れ、多様な経験を重ねることで、地域における医療の仕組みや役割についての理解を深める。
(4年)公衆衛生学[NCD疫学研究センター]
 地域医療・地域保健の在り方と現状及び課題を理解し、地域医療に貢献するための能力を獲得することを目的とした講義を実施する。
(5年)臨床実習(ローテーション)[医学・看護学教育センター]
 実習期間中、地域医療教育研究拠点病院における4週間の実習、滋賀県下の診療所における1週間の実習、及び1日間の消防署における救急車同乗実習を実施することにより、地域との連携を意識した臨床実習を行っている。
(6年)学外臨床実習[医学・看護学教育センター]
 地域社会で求められる保健・医療・福祉・介護等の活動を通して地域医療と地域包括ケアシステムを一体的に構築することの必要性・重要性を学ぶことを学修目標として、滋賀県下の診療所~中核病院(2カ所)において医療チームの一員として実習を行う。

臨床研修マッチングに先んじて選考される「地域医療重点プログラム」とは、どのようなものでしょうか?地域枠学生だけが応募できるのでしょうか?

地域医療重点プログラムは、本院の標準型総合研修コースであるAプログラムに、医師少数スポット※での地域医療研修を組み込んだコースです。
 ※ 滋賀県には国が示す指標による「医師少数区域」はありませんが、無医地区および無医地区に準ずる地区や、へき地診療所がある区域が、県によって「医師少数スポット」として設定されています。
 2年目ローテートの際に、Aプログラム同様の地域医療研修A(市中の協力施設)4 週間を行う他、医師少数スポットに位置する診療所において 12 週間の地域医療研修Bを行います。
 通常の地域医療研修Aでは、県内の各市町村における診療所等において研修を行いますが、医師少数スポットでの地域医療研修Bでは、県内の過疎地域において、その地域の特性に応じた診療活動を経験します。地域医療研修Bの研修先である診療所は、「地域包括ケアシステムの担い手」として、地域住民の健康管理に加えて、看取りや他院への紹介等を行っており、研修医は生のへき地医療を経験することが可能です。
 特にへき地において、高度急性期の医療が必要となった際には、中核病院への紹介も重要な役割です。高齢者が多く、交通手段が限られるへき地では、市街地よりも患者やその家族の目線に立って紹介先を検討する必要があります。実際の事例から指導医と討論し考察を深めることにより、へき地における患者や家族の立場を考えた診療を実際に経験することができます。
将来県内の医療機関に勤務し医療活動を行う上で、県内の地域医療の実態を認識し、実践する能力を修得することが可能となるプログラムです。
 なお、マッチングに先んじての採用は地域に従事要件のある地域枠学生のみですが、募集定員が埋まらなかった場合に限り、マッチング及び二次募集等で一般学生の応募も可能です。

興味深く拝読させて頂きました。特に「里親学生支援室」と「滋賀医療人育成協力機構」に関して、良い制度と思いました。このため、この2つについてもう少し詳しくご紹介いただければ幸いです。「里親学生支援室」の組織は、医学部内にあるのでしょうか。この組織は、具体的にどのような構成になっており、どの様な支援をされているのか、ここで言う「里親」の意味とは何か、学生と1対1関係にあるのでしょうか、などを教えて下さい。次に「滋賀医療人育成協力機構」ですが、NPO法人とのことですが、どの様な方が関与しているのでしょうか。この組織の具体的な活動についても教えて頂けると有難いです。これらのことが分かると、同じく学生の地域定着を目指している我々にとっても非常に参考になります。宜しくお願い致します。

【里親学生支援室】
「里親学生支援室」は、本学医学・看護学教育センター学生生活支援部門の下に設置しております。
組織の構成は、室長、室員9名、学外室員3名及び事務局2名となっており、本学教職員が兼務しております。
また、「里親」という名称ですが、県内で活躍されている医療従事者や地域住民の皆さんが自分たちがほしいと思う医師・看護師を、本学といっしょに、親身になって時間をかけて育てていきたいという思いをこめて「里親」と名付けております。
里親事業には「里親」と「プチ里親」があり、「里親」は、将来滋賀県内で働くことに興味を持っている本学の新入生に対して、県下で活躍する一先輩として、日々の学習、クラブ活動などの学生生活や、将来の進路などの相談にのるアドバイザーで、「プチ里親」は、県下で生活する住民の立場から、地域の歴史や文化、産業や生活、医療の大切さなどを直接学生に伝えるアドバイザーです。
また、学生1名に対して、「里親」1名となっています。
<参考URL:地域「里親」による学生支援ホームページ>
http://www.shiga-med.ac.jp/~satooya/
 【滋賀医療人育成協力機構】
滋賀県や県内の市町、病院、診療所、医師会、看護協会及び地域の皆さん等、様々な方々にご協力いただいております。具体的な活動については、質問3をご覧ください。

1、2学年 選択科目「全人的医療体験学習」とあるが、医学部で選択科目を設定することは難しい。どのように工夫されているのか。また、他の選択肢としてどのような科目を用意されているのか。

本学医学部医学科では、教養科目(選択)を2年間で12単位修得することを卒業要件の一部としており、「全人的医療体験学習」はそれらの選択科目の1つとして開講しています。
なお、一般選抜の「地域医療枠」及び学校推薦型選抜の「地元医療枠」で入学した学生(=地域医療重点コースの学生)については、「全人的医療体験学習」を必ず選択するよう履修指導を行っています。
また、その他の選択科目は、哲学、文学、芸術学や法学といった一般教養科目となっております。一般教養科目に関する工夫としましては、滋賀県内の他大学とも連携し、他大学開講の科目も選択可能とし、できるだけ幅広い分野から選択できるようにしております。

「滋賀県医師キャリア形成卒前支援プラン」について、具体的な講義・実習など(そして資金援助等あれば)教えてほしい。

【プランの内容】
 (1)滋賀県医師キャリアサポートセンター懇談会
滋賀県で活躍する先輩医師が講師となり、これまでのキャリアや滋賀県で働く魅力について講演を行います。
 (2)「学内で地域医療の体験ができる」課外授業シリーズ
地域で活躍する医師を講師に招き、地域医療医師として必要なスキルや知識を実践的な内容で地域医療を志す医学生等に向けて講義を行います。
 (3)滋賀県の医療と歴史・文化を学ぶ「宿泊研修」
滋賀県の医療と歴史・文化を学ぶ一泊二日の宿泊研修を行い、地域の医療機関に勤務する医師や看護師、地元の住民の方と直接交流する機会を設けます。
 (4)自治医科大学・地域枠学生の夏季地域医療実習
自治医科大学滋賀県同窓会(さざなみ会)と共同で、地域医療を第一線の現場で体験すること、地域医療に対する動機を明確にすること、将来地域医療に従事する仲間との交流を深めることを目的に地域医療実習を行います。
 ※ なお、本プランの参加は原則無料ですが、プランによっては参加費や交通費が自己負担となる場合もあります。また、本プランは毎年、対象学生に意見聴取を行い、滋賀県地域医療対策協議会において協議のうえ更新します。

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